freeK Vol.145(2022年10月号)の「野菜ソムリエプロ T.Little KitchenのVege-Life(ベジ・ライフ)」では、
『松茸の土瓶蒸し』のレシピをご紹介します!
秋の味覚の王様「松茸」。人工栽培ができず自然でも繁殖しにくいため、大変貴重なキノコです。赤松、黒松などの林に自生しますが、国産は年々少なくなり、韓国、中国などからの輸入が増えています。特有の芳香と歯ごたえが特徴で、香り成分マツタケオールと桂皮酸メチルには、食欲増進効果が期待されます。実はこの香りは三重県に関係があり、1938年に三重県(旧)久居市出身の農学博士・岩出亥之助が、初めて松茸の香りの人工的化学合成に成功し、その主成分を「マツタケオール」と命名して世界に認められました。「香り松茸、味シメジ」という言葉があるように、その歴史にも思いを馳せながら、年に一度は贅沢な風味を味わってみませんか?
松茸の旬
10月~11月
ビタミンD、カリウム、鉄、食物繊維
軸が太くて適度な弾力があり、笠が開いていないもの。裏のひだは白く汚れていないもの。
風味が飛びやすいため、すぐにいただくのがベストですが、ペーパーで包んで風通しの良い冷暗所で2日。汚れを取ってペーパーに包み、ラップをして冷蔵庫で約4日。長期保存はスライスして保存袋に入れて冷凍する。